ご無沙汰しております。
2018年度も約2/3を消化し、旧正月まであと約4ヶ月を切った所です。
本日は国慶節最終日のお休みの日です。久々で恐縮ではありますが、ブログ更新していきます。
さて、2017年9月4日、台風21号の爪痕は大きかったですね。まず関空が浸水し、倉庫保管中の荷物も水浸しとなりました。
商品代金は運送会社より保障されましたが、被害に遭われた方には大変お気の毒でした。再発注しても、納期が予定より遅れますので、機会損失は免れません。
また、その後も関空の使用不可により、荷物は関東経由に切り替えられましたが、当然荷物が集中します。貨物機の発着枠が増える訳ではありませんし、
税関も検査を緩める訳にもいきませんので、日本の倉庫が一杯になり、中国側も受け側の倉庫が一杯ですので、発送が出来ない糞詰まり状態になった訳です。
関西空港の使用不可により、西日本のお客様はもとより、関東のお客様の荷物まで遅延する結果となりました。
逆に船便で出荷に切り替えたお客様は結果的に到着が早かったようです。
これからハロウィン商戦と国慶節に向けて在庫確保が必要だった時期だけに影響は大きかったですね。
Amazonの在庫も多くのページが9月に在庫切れを起こしていました。
未だに一部の荷物が中国内税関前後で取り残されている荷物もありますから、来年以降、何が起こるか分かりませんので、早めの在庫確保と出荷をした方が良いですね。
対岸の火事は、他人事では無く、北海道の地震の影響で、一時的に全国で牛乳が手に入らなかった事など、分業化によって効率が良くなって便利にはなりましたが、
やはりこういったリスクがありますから、災害やビジネスに於いても先手必勝の原則が何よりと再認識した次第です。
熊本地震でも佐賀県鳥栖のFBA倉庫が機能停止したのも記憶に新しいですね。
国慶節が開けると、中国税関以降の荷物は消化されていると思いますので、通常期に戻って来ると思います。
そういえば、先日、愛媛県の某企業様の依頼で、約15名程の役員の方々の前で講演をさせて頂く機会がありました。
小学生以上なら誰でも知っている大企業だけに少し緊張もしましたが、中国輸入ビジネスの現状と未来、具体的な運用事例などをお話させて頂きました。
ここ数年、企業の新規事業参入が本当に多くなったと肌で感じています。
その中で私が驚いたのは、2割の方が日常的にアリエクスプレスで商品を購入しているとの事でした。
販売用では無く個人用ですが、商品にはおおむね満足しているとの事で、値段が安いのが購入動機になっているとの事。
現在、中国から直接購入出来るアプリが複数普及しつつあります。いずれも英語表記で日本語訳が載っていて、中華圏以外からの発送を匂わせる演出をしています。
実際は中国から送られて来る訳ですが、一度無事に届いてしまえば、次の注文も躊躇する事は無いでしょう。
最終消費者の方もこうしてBtoCで中国から直接商品を購入する事に慣れていくのでしょうね。時代はコツコツと音を立てながら変わって行くものです。
<Amazonの黒歴史>
7~8年程前に中国輸入ビジネスが流行り始めた時は、正直何を輸入しても儲かる時代でしたが、今はそうでも無いのは周知の事実です。
自動発送してくれて、商品ページを造る必要の無いAmazonが注目され、ランキングや在庫分析ツールが投入され、相乗り合戦により価格が下落。
次に出てきたのが、OEMの手法が流行り、ロゴを入れたりパッケージを入れ替える簡易OEMの為、それぞれ違うロゴの商品ページが乱立。
結局、顧客は評価で商品を選ぶので、評価捏造や同業ライバルの潰し合いなどの泥試合に。評価買取りサイトが乱立して、ぐるナビ状態に。
Amazon.co.jpも解決出来ずにいるのが現状です。
また、中国人によるAmazon.co.jpへの参入が本格化し、毎日中国のどこかでamazon.co.jp参入セミナーが行われ、ペイオニアなどもセミナーを主催しています。
セミナーの内容は、ランキングの高い日本人ページを徹底研究していますし、参入投資額も桁違いです。商品が手元にある中国人の方が、FBA納品さえしてしまえば有利ですね。
ネックになっているのは、日本語のみですから、大きな問題ではありませんので、すぐに解決出来るはずです。
こういった環境の中で、自分自身の今後の戦い方が未だ見えていない場合は、そろそろ方向性を決めないとマズイかもしれません。
実際相乗りでも稼げますし、それ専門の方もいらっしゃいますが、扱っている商品は数百点以上のはずですから、その作業量をこなすのもOKです。
幅広いジャンルをポツンポツンとやっている場合、それで成功しているなら良いですが、そうで無い場合は何かのジャンルに特化した方が良いと思います。
OEMが流行ったのは、相乗り対策であり、参入障壁を高められる事でした。しかし、その参入障壁はあまりに低すぎて誰でも乗り越えられるものでした。
という訳で、なるべく参入障壁の高い商品を取り扱う事。それは、資本力の必要なODM、輸入許可が必要な商品ジャンル、ブランドを育てる、コンテナ輸入などを目指すのも一つかと思いますし、販売チャンネルを増やすのも一つです。
ODMなら数十万円で出来ますし、輸入許可なら最低でも法人格を持つ事、コンテナなら相応の販売力が必要です。それぞれの手法に向けた、今できる事から始められると良いと思います。目標設定+PDCAサイクルを使えば、時間は掛かっても必ず辿り着ける筈です。
日本のSNSの歴史にしても、メルマガに始まり、ブログが流行り、mixiが流行ったと思えば、facebookが登場し、LINEが出て来て、更にインスタが出て来ましたね。それぞれ特徴があってワールドスタンダードが入れ替わっていますが、いつどんな青天の霹靂のような革命が起こるかわかりません。
そして、今後どんな強力なBtocが出てきても可笑しくありませんから、その時に絶対優位性を保つポジションを早急に確立する事が生き残る唯一の手段になるかもしれません。
私も、代行会社を始める前は5年程、中国輸入ビジネスに明け暮れていました。半年毎に、環境が変わっていなければ何かがおかしい、何かが間違っていると自分を責め、
今までのやり方を捨て、別のやり方を試したりする事で、新しいステージに突入する事が出来ました。中国輸入ビジネスは、知識だけでは到達出来ない、メンタルの戦いでもあると思います。私的にはメンタル7割、知識3割と思っています。
成功する人は、何をしても成功すると思います。それはやはりメンタルが出来ていますよね。メンタルとは忍耐では無く、思考・発想力・センスだと思います。
センスは経験だと思っています。どれも突然身につくものでは無く、長い時間が必要です。かといって、時間を掛け過ぎると身についてしまう固定概念は最大の敵ですよね。
思考力とは、あらゆる角度から物事を考えられる力。それがあれば固定概念とは無縁となりますが、私も時々固定概念で失敗してしまいます。多くの人が手品のタネが見抜けないように、固定概念に犯されています。私もその一人ですが、いつもクリアな思考でアンテナを張っていられると良いですね。
まとまりの無い話になりましたが、今回はこの辺で!